2021/04/06 10:03
初めてフランスを訪れたのは、2013年、高校2年生の頃。
「オシャレな街」という、華やかなイメージしかなかったフランス。
そんなフランスのイメージは、訪れる度に変わっていった。
「オシャレな街」というイメージの中に垣間見る、
少し大雑把な空気、遊び心があってカジュアルなところ、
全部含めて、私にとって心地の良い存在になっていった。
3度目にフランスを訪れた時。南フランスで8ヶ月の月日を過ごして、
その間、ジュエリーを身に付ける楽しさを私に教えてくれたのも、フランスという国だった。
そんな、私にとって愛おしい国、フランスから、素敵なジュエリーたちが届きました。
世界中がコロナ渦にのまれ、約1年。
それまでは想像もしていなかった程、国と国を渡ることが難しくなって、
せっかくの想いで生み出したブランドを動かすということも、当時の私には難しくなってしまった。
lointain jewelryのことを考えると、こんな状況でも、こんな状況だからこそ、
ブランドを動かして世界中の魅力を多くの方々に発信したい、そんな想いに駆られて。
けれど、たった1人のブランド。その微弱さも、同時に痛感して。
私が今、国を渡らなくてもブランドをどうしたら動かせるか、本当に沢山の可能性を考えた。
想像していた通りに進まず、期待していた分、落ち込むこともあって。
けれど、それでも失うものは何もなかった。自分の中で、大事にしたいことと
手放しても良いことを、空白の1年間で改めて判別することができた。
そしてなんと今回、ブランドの起源でもあるフランスで、友人がリモート買い付けに快く協力してくれた。
その子は1年前、ブランドのモデルもしてくれたマリ。
マリとは、私が南フランスにいた頃からの縁なのだけど、lointain jewelryの想いを理解してくれていて、
いつも心からの声援を届けてくれる彼女がリモート買い付けをしてくれるなんて、とっても心強かった。
リモート買い付けの日時を決めて、ちゃんと「リモート」で良いモノを買い付けることが出来るのかどうか、
少しの不安を抱えながらも、待望のその日を待った。
急な頼み事だったこともあり、その分彼女にとって相当な労力だったのではと思う。
けれど、質とか、年代とか、価格とか、そういった私が大切にしている本質の部分を、彼女が私の代わりにバイヤーとして都度確認してくれたお陰で、良いモノを買い付けしてもらうことが出来た。
本当に本当に、協力してくれてありがとう!
そして、ようやく1年ぶりに実現へと向かった、lointain jewelryにとって、生まれて2度目の販売。
「楽しみにしています。」「頑張ってね。」「これはもっとこうしてみたら。」、
素直な応援の気持ちを届けてくれた方、突然の頼み事を引き受けてくださった、
いろいろな分野の方々のお力添えに背中を押され、こうしてまたプロダクトを世に送り出すことができて、
今は本当に嬉しい。
今回、販売するにあたりイメージしたのは「夏のフランス」。
lointain jewelryとの出逢いによって、世界のこんな状況下でも、『フランス』という国の雰囲気を少しでも感じていただければ。そして何より、皆さんにとってわくわくする時間となればと願うばかりです。
そして、次の販売もまた、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
lointain jewelry Founder&Trader
初森真雪